日本で世界有数の森林国です。森林率は約68%で、先進国ではフィンランド、スウェーデンに次いで3番目、日本に木材を輸出しているマレーシアと同じ程度に輸出先である日本も森林率は高いのです。
日本では1955年頃からの高度経済成長期に住宅建設などのため木材需要が増加し、国内産木材の供給量が増加し、杉の植樹が進められました。杉は加工が容易なためです。しかしその後、外国産の安価な木材に市場を奪われ、国内産木材の需要が減り、林業が衰退してしまいました。
今、経済成長が著しい外国を中心に過剰な伐採や違法な伐採のため森林破壊が進んでいますが、日本の山では、①植樹された杉が伐採適齢期(樹齢40~50年)を迎えているが需要が少ない、②林業が衰退したため間伐等の手入れが行き届かない、などの問題が起きています。
(「平成30年度 森林・林業白書」)
木は老化すると、二酸化炭素の吸収量が減り、保水力が低下し、花粉の飛散量が増加します。間伐や枝打ちなどの手入れが行き届かなくなると、木が細く成長して木材として利用しにくくなる、保水力が低下するなどして、洪水や地滑り、崖崩れなどの災害が起きやすくなります。
森林資源が減っている外国産の木材については保護する必要がありますが、日本の木材については、伐採して利用し、苗木を植え、若返らせる必要があります。
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